私は2008年から2009年まで、米国に留学していました。発達障害を抱え、中学のころから対人関係などでトラブルが絶えず、親不孝を繰り返してきた私は、米国で大学院の博士課程に入って博士号をとり、大学の先生になって両親に仕送りをして、親孝行をしようという強い気持ちでいました。まさに、『アメリカンドリーム』をかなえたかったのです。

ところが、米国での暮らしは楽ではありませんでした。学費は高額で、奨学金に応募してもなかなか当たらず、私が所属していた学科にあった数少ない奨学金は、私のそれまでのキャリアに合わない条件であったため、選考に漏れました。

財政に不安を抱えてストレスを抱えた私は、何度かキャンパス内でパニックを起こし、それが原因で病院に運び込まれました。そして大学側からは支援計画の提示などがなされたのですが、それらがうまく機能せず、パニック発作がエスカレートしました。その結果として大学当局が私に手紙を出し、「一切大学に入るな。授業も受けるな。治療を受けよ。それらの証拠書類を出せ。」と宣告しました。そして、私は2009年12月に帰国しました。

それから5年以上が経過しました。私は今でも当時のことを思い出し、辛くなることが頻繁にあります。辛くて毎日のように叫んだり泣いたりしています。友人に相談しても、「忘れろ」といわれるばかりです。何とか勉学を続けたいと思い通信制の大学で勉強したりしましたし、本を読んだりもしました。ボランティア活動にも参加しました。家業も手伝いました。しかし、米国における都落ちの屈辱を忘れることができないのです。

今の私は「江戸の仇を長崎でうつ」ことがしたくてたまらないのです。そのために、お金を工面してどこかの大学の博士課程に入るべく準備をしています。しかし、それで「都落ち」の記憶が忘れられるかはわかりません。

いま、メールやSNSをひらくと、同級生や友人たちが幸せに出世していく様子がどんどん入ってきます。結婚した、大学の教授になった、有名な会社に転職した、独立開業した、などなど。それに比べれば私など落ちこぼれ。このままではだめだと焦るだけの無業者。嫉妬と焦りが募るばかりです。

私は、どうすればこの傷をいやすことができるのでしょうか。

長文になって申し訳ないです。ご回答を賜れれば幸甚に存じます。