NPO法人認定心理カウンセラーの高安と申します。

ボランティアで傾聴などされるのでしたら、
たまに市の広報でも散見しますし、
NPOでそういう趣旨の活動されているところもあります。

次に資格ですが、資格を持っているから、お客様が、来店されることはありません。
わたしたちカウンセラーは、どんなビジネスでも同じですが、人気商売ですし、
カウンセラーの人格が、すべてといっても過言ではありません。

開業されるまでの下積みでどれだけ潜在顧客を獲得できているかで
あとあと大きく変わってきます。

プロのカウンセラーの中でも心理学の大学教授をされている方や
博士号を持たれて本を出版されている先生もおられますし、
学校などのスクールカウンセラーは、臨床心理士の範囲ですが、
心理学の大学院を経て、臨床心理士の試験に合格した人たちです。

でも、クライエントさまからすれば、どんなにすばらしい経歴があろうと
クライエントのきめ細かい感情を理解できなければカウンセラーとはいえません。
仕事を確保するには、売り込むような形で
プロモーション活動をしないとお客様はあなたを
知る由もありません。それをどのように展開するかは、それぞれの能力と
資金で千差万別です。あなたの場合は地道にこつこつとボランティアから
されることをお勧めします。
たくさんの苦しんでいるひとたちの杖になれるようにかんばってください

１　市や県などで募集する場合もありますが、資格条件は純粋なカウンセラーではなく、看護師、保健師、精神保健福祉士など医療関係の国家資格者と臨床心理士（院卒修士）などが殆どです。自分で売り込んでも、参入は難しいでしょう。
２　カウンセラーを開業するには、占い師や呪い師同様、資格は必要ありません。所持して意味のある資格は、前項で触れた臨床心理士くらいなものです。
３　開業までの経緯は人それぞれです。ちなみに、当職は、某大学で心理学を修めた後、米陸軍軍僧（軍曹ではありません。従軍牧師や神父などの神職者で大佐相当です。）から、カウンセリング技法を学びました。その後、1000人規模の団体のカウンセリングを担当したこともありますが、年間の相談数２～３件。収入は推して知るべしです。
４　現在のネット社会においては、膨大な知識や情報が玉石混淆の垂れ流し状態です。プロカウンセラーを志す質問者ですら無料相談を利用する世の中です。本サイトに限らず、無料相談に応ずるサイトやフリーダイヤルは枚挙にいとまがありません。この状況で、専業カウンセラーとして安定収入を得ることは極めて困難です。
５　カウンセラーに必要なものは、業務以前に生活基盤の安定です。本人が食うや食わずの状態では、まともなカウンセリングはできません。業務上では最も大事なことは、知識経験もさることながら、臨床心理査定などの判断力です。事案が、カウンセリングで解決すべきものか、人生相談として方向性を示すべきものか、あるいは医師による診断治療を要するものかの見極めを誤れば、クライエントにとっては死活の問題となります。自らの狭い知識経験の範囲内で、主観的な判断をしてしまうと却ってクライエントを長期間苦しめてしまうことにもなりかねません。
６　判断は、一瞬のことです。しかしながら、正しい判断をするためには、その準備に何年も何十年もかかります。
７　現在の仕事を継続しつつ、更なる知識技能の向上を目指されるよう期待してやみません。

　蛇足ながら、知識や情報がタダだと思っているようでは、プロにはなれません。他人の手を煩わせた以上、礼を言うなり苦言を呈するなり、まずは、返事をすることから始めましょう。